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02月13日-01号

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  1. 神奈川県議会 2023-02-13
    02月13日-01号


    取得元: 神奈川県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-16
    令和 5年 第一回 定例会 △《本会議録-令和5年第1回-20230213-029362-諸事項-議会日程-》 令和5年第1回神奈川県議会定例会議会日程月日) 2月13日(曜)  月(会議内容) 議会運営委員会、本会議(議席の変更会期決定特別委員選任提案説明神奈川県議会議員表彰の議決)、議案説明会議会運営委員会月日) 2月14日(曜)  火(会議内容) 議案説明会月日) 2月15日(曜)  水(会議内容)(月日) 2月16日(曜)  木(会議内容) 本会議代表質問)(月日) 2月17日(曜)  金(会議内容) 本会議代表質問)(月日) 2月18日(曜)  土(会議内容)(月日) 2月19日(曜)  日(会議内容)(月日) 2月20日(曜)  月(会議内容) 本会議代表質問)(月日) 2月21日(曜)  火(会議内容)(月日) 2月22日(曜)  水(会議内容) 本会議一般質問)(月日) 2月23日(曜)  木(会議内容)(月日) 2月24日(曜)  金(会議内容) 本会議一般質問)(月日) 2月25日(曜)  土(会議内容)(月日) 2月26日(曜)  日(会議内容)(月日) 2月27日(曜)  月(会議内容) 議会運営委員会、本会議、(追加議案提案説明一般質問議案付託請願付託)(月日) 2月28日(曜)  火(会議内容)(月日) 3月1日(曜)  水(会議内容) 常任委員会(全委員会)(月日) 3月2日(曜)  木(会議内容) 常任委員会総務政策防災警察国際文化観光スポーツ環境農政)(月日) 3月3日(曜)  金(会議内容) 常任委員会(厚生、産業労働建設企業、文教)(月日) 3月4日(曜)  土(会議内容)(月日) 3月5日(曜)  日(会議内容)(月日) 3月6日(曜)  月(会議内容) 特別委員会共生社会推進安全安心対策、経済・環境対策次世代育成デジタル戦略推進)(月日) 3月7日(曜)  火(会議内容)(月日) 3月8日(曜)  水(会議内容) 予算委員会月日) 3月9日(曜)  木(会議内容) 予算委員会月日) 3月10日(曜)  金(会議内容) 常任委員会(全委員会)(月日) 3月11日(曜)  土(会議内容)(月日) 3月12日(曜)  日(会議内容)(月日) 3月13日(曜)  月(会議内容)(月日) 3月14日(曜)  火(会議内容) 議会運営委員会特別委員会新型コロナウイルス感染症対策)(月日) 3月15日(曜)  水(会議内容) 議会運営委員会、本会議、(議案(新年度関係・現年度関係)・請願の討論・採決追加議案人事案件)の提案説明採決意見書案採決知事議長あいさつ) △《本会議録-令和5年第1回-20230213-029363-諸事項-出席議員等議事日程-》         令和5年第1回神奈川県議会定例会会議録第1号〇令和5年2月13日 午後1時開議   ───────────────────────────────────────〇本日の出席議員 議長共100名       出 席 議 員                       加   藤   ご   う                       大   村       悠                       桝       晴 太 郎                       永   田   磨 梨 奈                       永   田   て る じ                       菅   原   あきひと                       須   田   こうへい                       す と う   天   信                       上   野   た つ や                       石   田   和   子                       田   村   ゆうすけ                       松   長   泰   幸                       山   口   美 津 夫                       高   橋   延   幸                       武   田       翔                       田   中   信   次                       川   崎   修   平                       神   倉   寛   明                       お ざ わ   良   央                       た め や   義   隆                       飯   野   まさたけ                       望   月   聖   子                       佐 々 木   ナ オ ミ                       柳   瀬   吉   助                       市   川   さ と し                       佐   藤   けいすけ                       大   山   奈 々 子                       君   嶋   ち か 子                       石   川       巧                       芥   川       薫                       川   本       学                       市   川   和   広                       山   本       哲                       綱   嶋   洋   一                       新   堀   史   明                       田   中   徳 一 郎                       野   田   治   美                       脇       礼   子                       石   川   裕   憲                       米   村   和   彦                       栄   居       学                       小   林   大   介                       京   島   け い こ                       井   坂   新   哉                       佐 々 木   ゆ み こ                       楠       梨 恵 子                       西   村   く に こ                       谷   口   かずふみ                       藤   代   ゆ う や                       渡   辺   紀   之                       原       聡   祐                       高   橋   栄 一 郎                       あ ら い   絹   世                       柳   下       剛                       細   谷   政   幸                       河   本   文   雄                       内   田   み ほ こ                       中   村   武   人                       古   賀   照   基                       青   山   圭   一                       斉   藤   た か み                       赤   野   た か し                       亀   井   たかつぐ                       渡   辺   ひ と し                       小 野 寺   慎 一 郎                       長   田   進   治                       国   松       誠                       杉   本       透                       し き だ   博   昭                       小   島   健   一                       いそもと    桂 太 郎                       梅   沢   裕   之                       嶋   村   た だ し                       桐   生   秀   昭                       浦   道   健   一                       市   川   よ し 子                       岸   部       都                       く さ か   景   子                       菅   原   直   敏                       北   井   宏   昭                       相   原   高   広                       鈴   木   ひ で し                       藤   井   深   介                       森       正   明                       土   井   りゅうすけ                       杉   山   信   雄                       小   川   久 仁 子                       持   田   文   男                       竹   内   英   明                       佐 々 木   正   行                       加   藤   元   弥                       松   田   良   昭                       牧   島       功                       堀   江   則   之                       作   山   ゆうすけ                       松   本       清                       た き た   孝   徳                       松   崎       淳                       近   藤   大   輔                       曽 我 部   久 美 子       説明のための出席者         知事            黒   岩   祐   治         副知事           武   井   政   二         同             小 板 橋   聡   士         同             首   藤   健   治         政策局長          平   田   良   徳         総務局長          筒   浦   浩   久         くらし安全防災局長     佐   川   範   久         国際文化観光局長兼         拉致問題担当局長      香   川   智 佳 子         スポーツ局長        三   枝   茂   樹         環境農政局長        鈴   木   真 由 美         福祉子どもらい局長    橋   本   和   也         健康医療局長兼未病担当局長 山   田   健   司         産業労働局長        河   鍋       章         県土整備局長        大   島   伸   生         教育委員会教育長      花   田   忠   雄         同  教育局長       田   代   文   彦         警察本部長         林           学         同  総務部長       重   江   光   一         公営企業管理者企業庁長   髙   澤   幸   夫         企業庁企業局長       柏   﨑   克   夫   ───────────────────────────────────────       議会局出席者         議会局長          浦   邊       哲         議会局局長総務課長   高   瀨   正   明         同  議事課長       井   上       実         同  政策調査課長     大 河 原   邦   治   ───────────────────────────────────────           令和5年第1回神奈川県議会定例会議事日程第1号                            令和5年2月13日午後1時開議第1 会期決定について第2 特別委員選任第3 定県第 1 号議案 令和年度神奈川一般会計予算   定県第 2 号議案 同  年度神奈川市町村自治振興事業会計予算   定県第 3 号議案 同  年度神奈川公債管理特別会計予算   定県第 4 号議案 同  年度神奈川公営競技収益配分金等管理会計予算   定県第 5 号議案 同  年度神奈川地方消費税清算会計予算   定県第 6 号議案 同  年度神奈川災害救助基金会計予算   定県第 7 号議案 同  年度神奈川恩賜記念林業振興資金会計予算   定県第 8 号議案 同  年度神奈川林業改善資金会計予算   定県第 9 号議案 同  年度神奈川水源環境保全再生事業会計予算   定県第 10 号議案 同  年度神奈川沿岸漁業改善資金会計予算   定県第 11 号議案 同  年度神奈川介護保険財政安定化基金会計予算   定県第 12 号議案 同  年度神奈川母子父子寡婦福祉資金会計予算   定県第 13 号議案 同  年度神奈川国民健康保険事業会計予算   定県第 14 号議案 同  年度地方独立行政法人神奈川県立病院機構資金会計予算   定県第 15 号議案 同  年度神奈川中小企業資金会計予算   定県第 16 号議案 同  年度神奈川県営住宅事業会計予算   定県第 17 号議案 同  年度神奈川流域下水道事業会計予算   定県第 18 号議案 同  年度神奈川水道事業会計予算   定県第 19 号議案 同  年度神奈川電気事業会計予算   定県第 20 号議案 同  年度神奈川公営企業資金等運用事業会計予算   定県第 21 号議案 同  年度神奈川相模総合開発共同事業会計予算   定県第 22 号議案 同  年度神奈川酒匂川総合開発事業会計予算   定県第 23 号議案 神奈川国民健康保険広域化等支援基金条例を廃止する条例   定県第 24 号議案 地方税法第37条の2第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例   定県第 25 号議案 事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例   定県第 26 号議案 神奈川職員定数条例の一部を改正する条例   定県第 27 号議案 特別会計設置に関する条例の一部を改正する条例   定県第 28 号議案 神奈川観光振興条例の一部を改正する条例   定県第 29 号議案 認定こども園の要件を定める条例の一部を改正する条例   定県第 30 号議案 児童福祉施設設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   定県第 31 号議案 指定通所支援事業等人員設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例   定県第 32 号議案 指定障害児入所施設等人員設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例   定県第 33 号議案 神奈川県歯及び口腔(くう)の健康づくり推進条例の一部を改正する条例   定県第 34 号議案 港湾の設置及び管理等に関する条例の一部を改正する条例   定県第 35 号議案 土採取規制条例の一部を改正する条例   定県第 36 号議案 神奈川県営住宅条例の一部を改正する条例   定県第 37 号議案 神奈川公営企業設置等に関する条例の一部を改正する条例   定県第 38 号議案 市町村立学校職員定数条例の一部を改正する条例   定県第 39 号議案 神奈川地方警察職員定数条例の一部を改正する条例   定県第 40 号議案 神奈川迷惑行為防止条例の一部を改正する条例   定県第 41 号議案 高齢者障害者等移動等円滑化促進に係る信号機等に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   定県第 42 号議案 建設事業等に対する市町負担金について   定県第 43 号議案 かながわ男女共同参画推進プラン変更について   定県第 44 号議案 包括外部監査契約締結について第4 定県第 144号議案 令和年度神奈川一般会計補正予算(第7号)   定県第 145号議案 同  年度神奈川市町村自治振興事業会計補正予算(第1号)   定県第 146号議案 同  年度神奈川公債管理特別会計補正予算(第1号)   定県第 147号議案 同  年度神奈川公営競技収益配分金等管理会計補正予算(第1号)   定県第 148号議案 同  年度神奈川地方消費税清算会計補正予算(第1号)   定県第 149号議案 同  年度神奈川災害救助基金会計補正予算(第1号)   定県第 150号議案 同  年度神奈川水源環境保全再生事業会計補正予算(第2号)   定県第 151号議案 同  年度神奈川介護保険財政安定化基金会計補正予算(第1号)   定県第 152号議案 同  年度神奈川国民健康保険事業会計補正予算(第1号)   定県第 153号議案 同  年度地方独立行政法人神奈川県立病院機構資金会計補正予算(第1号)   定県第 154号議案 同  年度神奈川県営住宅事業会計補正予算(第2号)   定県第 155号議案 同  年度神奈川流域下水道事業会計補正予算(第2号)   定県第 156号議案 同  年度神奈川電気事業会計補正予算(第2号)   定県第 157号議案 神奈川子ども子育て基金条例   定県第 158号議案 収入証紙に関する条例の一部を改正する条例   定県第 159号議案 神奈川手数料条例の一部を改正する条例   定県第 160号議案 幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   定県第 161号議案 神奈川手話言語条例の一部を改正する条例   定県第 162号議案 介護保険法施行条例の一部を改正する条例   定県第 163号議案 神奈川建築基準条例の一部を改正する条例   定県第 164号議案 神奈川宅地造成等規制法関係手数料条例の一部を改正する条例   定県第 165号議案 神奈川道路交通法関係手数料条例の一部を改正する条例   定県第 166号議案 工事請負契約締結について(県営いちょう下和田団地公営住宅新築工事建築-第1工区)請負契約)   定県第 167号議案 工事請負契約締結について(県営いちょう下和田団地公営住宅新築工事建築-第2工区)請負契約)   定県第 168号議案 工事請負契約締結について(県営伊勢原峰岸団地公営住宅新築工事(1期-建築請負契約)   定県第 169号議案 工事請負契約締結について(県営綾瀬寺尾団地公営住宅新築工事(1期-建築-第1工区)請負契約)   定県第 170号議案 工事請負契約締結について(横浜緑ケ丘高校体育館柔剣道場)他新築工事建築-第1工区)請負契約)   定県第 171号議案 建設事業等に対する市町負担金について   定県第 172号議案 訴訟の提起について   定県第 173号議案 和解について   定県第 174号議案 令和年度神奈川一般会計補正予算(第8号)   定県第 175号議案 同  年度神奈川流域下水道事業会計補正予算(第3号)   定県第 176号議案 同  年度神奈川水道事業会計補正予算(第3号)   定県第 177号議案 同  年度神奈川電気事業会計補正予算(第3号)   定県第 178号議案 同  年度神奈川相模総合開発共同事業会計補正予算(第2号)   定県第 179号議案 建設事業に対する市町負担金について第5 神奈川県議会議員表彰について   ─────────────────────────────────────── △《本会議録-令和5年第1回-20230213-029364-諸事項-開会・諸報告等-》    〔議会局長報告〕  出席議員 議長共100名 ○議長しき博昭) ただいまから、令和5年第1回神奈川県議会定例会を開会いたします。  これより会議を開きます。   ─────────────────────────────────────── ○議長しき博昭) 本定例会会議録署名議員を、本職から御指名申し上げます。        田  中  徳 一 郎 議員        市  川  よ し 子 議員        鈴  木  ひ で し 議員        上  野  た つ や 議員        近  藤  大  輔 議員  以上、5名の方々にお願いいたします。   ─────────────────────────────────────── ○議長しき博昭) 本職あて文書が提出されておりますので、書記に朗読させます。  〔書記朗読〕   ───────────────────────────────────────                                 政総第1737号                               令和5年2月13日 神奈川県議会議長 しきだ 博 昭 殿                         神奈川県知事 黒 岩 祐 治令和5年第1回神奈川県議会定例会に提案する議案等の提出について 令和5年第1回神奈川県議会定例会に提案する予算議案ほかを別冊のとおり提出します。   ─────────────────────────────────────── ○議長しき博昭) この際、申し上げます。  さきに文書により御報告いたしましたとおり、去る1月10日、山口貴裕議員から議員辞職の願い出がありましたので、地方自治法第126条ただし書の規定により、本職において同日付で許可いたしましたので、御報告申し上げます。  また、さきに文書により御報告いたしましたとおり、去る2月5日、さとう知一議員は、公職選挙法第90条の規定により、神奈川県議会議員を辞しましたので、御報告いたします。  次に、受理いたしました陳情書は、陳情文書表のとおり、所管委員会に付議いたしますので、御了承を願います。  地方自治法に基づき、包括外部監査結果に関する報告書が提出されておりますので、御了承を願います。  神奈川県債権管理条例に基づき、債権の放棄について報告がありましたので、御了承を願います。   ─────────────────────────────────────── ○議長しき博昭) お諮りいたします。  この際、議席の変更を行いたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長しき博昭) 御異議がないと認めます。  よって、これより議席の変更を行います。  議席の変更につきましては、変更議席案のとおり、それぞれ変更いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長しき博昭) 御異議がないと認めます。  よって、そのように決しました。  それでは、ただいま決定のとおり、直ちに新議席へお着き願います。                            〔本会議録巻末137頁参照〕   ─────────────────────────────────────── △《本会議録-令和5年第1回-20230213-029365-諸事項-会期決定提案説明等-》 ○議長しき博昭) これより日程に従い、審議を行います。  日程第1、会期決定についてを議題といたします。  お諮りいたします。  本定例会会期は、本日から3月15日までの31日間といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長しき博昭) 御異議がないと認めます。  よって、本定例会会期は、本日から3月15日までの31日間と決しました。   ─────────────────────────────────────── ○議長しき博昭) 次に、日程第2、特別委員選任を行います。  委員の選任につきましては、神奈川県議会委員会条例第8条の規定により、本職から御指名申し上げます。  田中徳一郎議員次世代育成デジタル戦略推進特別委員に御指名申し上げます。   ─────────────────────────────────────── ○議長しき博昭) 次に、日程第3、定県第1号議案 令和年度神奈川一般会計予算外43件及び日程第4、定県第144号議案 令和年度神奈川一般会計補正予算外35件、以上一括して議題といたします。  議案の朗読は省略いたします。                            〔本会議録巻末1頁参照〕  知事説明を求めます。  黒岩知事。  〔知事(黒岩祐治)登壇〕 ◎知事(黒岩祐治) 第1回県議会定例会の開会に当たり、提案しました令和5年度当初予算案並びにその他の諸議案について、その概要を御説明申し上げるとともに、あわせて、当面の県政に対する所信の一端を申し述べたいと思います。  早いもので、知事としての3期目の任期も残り僅かとなりました。  3期目の県政運営は、「コミュニティの再生・活性化による笑いあふれる100歳時代」を掲げてスタートしましたが、その後の新型コロナウイルスの出現により、状況は大きく変わりました。  度重なる感染拡大の波は、県民生活や事業活動に深刻な影響を及ぼしました。県政運営においても、全庁一丸となってコロナ対応に取り組むため、多くの施策・事業について、中止や縮減等の見直しを余儀なくされました。  一方、3年にわたるコロナとの闘いでは、40を超える神奈川モデルを生み出すなど、全国をリードする様々なコロナ対策を実行し、難局に立ち向かうことができました。これまでの3期12年に及ぶ県政運営において、ヘルスケア・ニューフロンティアなど先進的な政策を積み重ねてきたことが、この難局において大きな成果として結実したものと認識しています。  そして今、コロナとの向き合い方は、闘いから共存へと大きな局面転換を迎えようとしています。感染の主流が重症化リスクの低いオミクロン株に置き換わったことを踏まえ、国は、今年5月から、感染症法上の位置づけを、2類相当から、季節性インフルエンザと同じ5類に変更することを決定しました。これに伴い、入院調整や検査体制、医療費の扱いなど様々な面で大きな変化が生じてきますが、新たな局面においても、引き続き医療機関や市町村などとしっかりと連携し、県民の皆様が不安を抱くことのないよう取り組んでいかなければならないと考えています。  本日提案しました令和5年度当初予算案は、本年4月に知事選挙がありますので、義務的経費を中心とした骨格予算としていますが、そうした中にあっても、行政の停滞や県民生活への支障を招くことがないよう、持続可能な神奈川の実現に向けた予算として編成しました。  具体的には、新型コロナウイルス感染症との共存を前提とした持続可能な医療提供体制を構築するため、必要な感染拡大防止対策や医療提供体制の維持に取り組んでいきます。  また、脱炭素社会の実現に向けた取組や人口減少社会における次世代育成の取組などの喫緊の課題に対応するとともに、「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~」に基づき、障害者の地域生活移行を推進するなど、共生社会の実現を目指してまいります。  こうした取組に加え、水防災戦略の推進や県立教育施設の整備といった、県民生活に直結する事業を着実に推進するとともに、老朽化した県有施設の整備を推進していきます。  それでは、景気動向と県税収入の状況についてです。  令和4年度の県税収入については、主力の法人二税について、上場企業の4年3月期決算が、円安に伴う輸出企業の収益増により最高益となったことから増収が見込まれ、また、地方消費税についても、個人消費の持ち直しや、原材料高・為替変動の影響に伴う輸入額の増加により増収が見込まれます。  この県税収入に地方譲与税などを加えた4年度の税収全体では、当初予算額に比べ976億円の増収となる1兆5,102億円を見込み、これから市町村に支払う税交付金等を差し引いた実質ベースの税収は1兆1,986億円となる見通しです。  次に、令和5年度の見通しですが、政府は、1月の月例経済報告において、景気は、このところ一部に弱さが見られるものの、緩やかに持ち直しているとしています。  また、先行きについては、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクはあるものの、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待されるとしています。  こうしたことから、令和5年度当初予算では、企業収益の増益基調や消費活動の持ち直しなどが続くことを見通し、4年度当初予算に対し、主要税目である法人二税、個人県民税、地方消費税で増収を見込んでいます。  この県税収入に地方譲与税を加えた税収全体では、前年度当初予算額を983億円上回る1兆5,109億円を見込み、税交付金等を差し引いた実質ベースでは1兆1,904億円となる見通しです。  なお、これ以外に、知事選挙後の肉づけ予算に対応するための財源として、県税収入のうち50億円の計上を留保しています。  次に、本県の財政状況についてです。  令和5年度の当初予算編成は、350億円の財源不足からスタートしましたが、4年度の県税・地方譲与税の増等によって確保された財源を活用することなどにより、収支を均衡させることができました。  一方、今後を見通しますと、世界的な物価高騰などにより、企業収益や個人消費が落ち込むリスクがあり、税収動向も不透明であることから、引き続き慎重な姿勢で財政運営に臨んでいかなければならないと考えています。  こうした中にあっても、脱炭素社会の実現に向けた取組や、人口減少社会における次世代育成の取組、県有施設の老朽化対策といった重点的な課題に対して、中長期的な視点に立ち、対応していく必要があることから、基金への積立てを行い、継続的に取組を進めてまいります。  それでは、令和5年度当初予算案の主要な施策について、御説明します。  初めに、新型コロナウイルス感染症対策についてです。  まず、感染拡大防止対策と医療提供体制の維持についてですが、コロナとの共存を前提とした持続可能な医療提供体制を構築するための取組を進めていきます。  具体的には、ワクチンの個別・職域接種を促進するとともに、医療機関が行う設備整備に対して補助することで、コロナ患者の受入れを支援するほか、相談窓口を運営し、療養者等からの問合せに対応します。  なお、国は、新型コロナの感染症法上の位置づけを2類相当から5類に変更することを決定していますが、現時点では経過措置等の内容が明らかになっていないため、現行の2類相当を前提に、これまでの実績に応じた事業費を計上しています。  また、福祉サービスの提供体制の維持についてですが、介護施設等における人員不足や代替サービスの提供等に対して補助します。  次に、未病改善の取組及び地域医療体制の整備についてです。  まず、未病改善の取組ですが、働く世代の女性の運動促進として、就業時間内に運動プログラムを提供する職場訪問事業や、商業施設でのウオーキング促進事業等を行います。  また、こころの健康に係る電話相談を、引き続き24時間体制で実施します。  次に、地域医療体制の整備充実については、医師の働き方改革を推進するため、勤務医の労働時間短縮に向けた取組を行うほか、高齢化の進展に伴い不足が見込まれる回復期病床等への転換に対して、補助を拡充します。  次に、障害・高齢福祉施策の推進についてです。  まず、当事者目線の障害福祉の実現ですが、条例に基づく取組の実践として、障害に対する理解を促進するとともに、地域生活移行を担う人材の養成や、地域生活移行に取り組む施設への支援を行います。  また、意思決定支援の普及・定着に向けた取組を行うほか、中井やまゆり園利用者が外部で宿泊体験し、地域と交流する取組を新たに実施します。  さらに、かながわ医療的ケア児支援・情報センターに地域相談窓口を設置し、相談体制を強化するほか、県立特別支援学校の整備に向けて設計等を行います。  次に、県内経済・産業の活性化についてです。  まず、中小企業等の活性化と雇用環境の改善ですが、新たな事業展開に取り組む中小企業を支援するため、ビジネスモデルの転換に対して補助するほか、中小企業制度融資により、緊急的な資金需要に対応するとともに、稼ぐ力の回復に向けて、資金繰りを引き続き支援します。  また、成長産業の創出・育成については、県内中小企業のロボット産業への参入支援を強化するとともに、ロボットの社会実装の加速化に向けて、ワンストップ支援を行うことで、県内ロボット産業のさらなる振興に取り組みます。  さらに、農林水産業の活性化については、持続可能な農林水産業の構築に向け、スマート機器の導入等に必要な支援や飼料基盤の安定強化に取り組むほか、木造施設の建築に対して補助を行います。  次に、脱炭素社会の実現に向けた取組についてです。  2030年度の温室効果ガス排出量について、2013年度比で46%から50%削減に引き上げ、様々な主体の取組を後押しするとともに、県庁の率先実行に取り組みます。  具体的には、省エネ設備等の導入を支援するとともに、自家消費型再生可能エネルギー等の導入を支援するほか、県有施設への太陽光発電等の導入を推進します。  なお、こうした取組を継続的に実施できるよう、神奈川県気候変動対策基金に資金を積み立て、脱炭素社会の実現に向けた施策を進めていきます。  次に、行ってみたい神奈川の魅力づくりについてです。  まず、観光資源の発掘・磨き上げですが、三浦半島魅力最大化プロジェクトや県西地域活性化プロジェクトを推進します。  また、受入れ環境の整備として、マイクロツーリズムやDX整備など、新たな観光需要に対応する事業者に補助するほか、県立公園等のトイレの改修等に取り組みます。  さらに、国内外への戦略的プロモーションについては、外国人観光客の誘致促進に向け、サステーナブルツーリズムなど多様なニーズに応じたプロモーションを実施します。  このほか、マグネット・カルチャーの取組として、共生社会の実現や未病改善を後押しする共生共創事業、県営団地でのシニア合唱事業、日本大通りで発表の場を提供するマグカル開放区に加え、紅葉ケ丘の広場活性化に向けた文化イベントを実施します。  また、スポーツツーリズムの推進として、サイクルツーリズムを中心とした県内地域の活性化に取り組みます。  次に、安全で安心して暮らせる神奈川の実現についてです。  まず、地震災害対策等の推進ですが、地震被害想定調査を実施するとともに、関東大震災100年を契機とした普及啓発を実施するほか、都市の安全性の向上を図るため、政令市内で実施される市街地再開発に対する補助を拡充します。  また、風水害対策の推進については、水防災戦略を改定し、流域全体で水害を軽減させる流域治水への転換を図るとともに、災害対応力の充実の観点から、避難所のトイレ整備や携帯トイレの備蓄等について、大規模災害に備えたトイレプロジェクトとして重点的に取り組むなど、ソフト対策も強化します。  さらに、犯罪や事故などのない安全で安心なまちづくりに向け、防犯カメラの設置支援について、市町村への補助内容を拡充して継続的に実施します。  このほか、交通の安全を確保するため、信号機のLED化や、摩耗して見えにくくなっている道路標示の補修など、交通安全施設の整備を推進します。  次に、子ども・子育てへの支援についてです。  子供が健やかに成長し、県民が安心して子供を生み育てることができる社会を実現するため、子ども・子育て施策の充実に向けた取組を推進していきます。  具体的には、まず、新たに神奈川子ども・子育て基金を設置し、中長期的な視点に立った取組を進めます。なお、この基金を活用する事業については、国の対策を注視し、市町村とも調整しながら、今後の補正予算で計上する予定です。  また、教育施設の老朽化対策に継続して取り組むことができるよう、財政基金への積立てを行い、教育環境の整備を進めます。  さらに、市町村が実施する小児医療費の助成制度に対する補助について、通院時の補助対象年齢を、現行の6歳までから12歳までに引き上げ、市町村と一体となって支援するほか、スクールカウンセラー等の配置を拡充し、困難を抱える子供への相談体制を強化します。  次に、県立高校改革等教育環境の整備の推進についてです。  まず、県立教育施設整備の推進ですが、新まなびや計画に基づき、耐震化、老朽化対策を進めます。  また、教員の働き方改革の推進については、公立中学校における部活動について、段階的に地域移行を進めるほか、市町村立小中学校等へスクール・サポート・スタッフの配置を継続して行います。  以上の施策を中心に予算編成を行った結果、一般会計の予算総額は2兆2,616億円となり、前年度当初予算との対比では96.5%となりました。  これに、特別会計企業会計を加えた全会計の予算規模の合計は4兆6,815億円となっており、5年連続で4兆円を超え、全会計合計では過去最大となっています。  また、一般会計の財源としては、県税1兆3,325億円、地方交付税1,030億円、臨時財政対策債を含む県債1,278億円のほか、国庫支出金などを計上し、さらに各種財源対策を講じながら収支の均衡を図っています。  以上が令和5年度当初予算案の説明です。  次に、予算以外の案件について御説明します。  令和年度関係としまして、条例の廃止1件、条例の改正18件、建設事業等に対する市町負担金など、全体で22件を提案しています。  まず、条例の廃止ですが、神奈川国民健康保険広域化等支援基金条例を廃止する条例は、国民健康保険広域化等支援基金の解散に伴い、条例を廃止するものです。  次に、条例の改正ですが、主なものについて御説明します。  神奈川職員定数条例の一部を改正する条例ほか定数関連2条例は、県職員、市町村立学校職員、地方警察職員の定数について、それぞれ改正するものです。  条例については、このほか地方税法第37条の2第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例など、15件の改正をお願いしています。  次に、条例以外の案件ですが、建設事業等に対する市町負担金や、かながわ男女共同参画推進プラン変更など、3件を提案しています。  次に、令和年度関係の諸議案です。  まず、一般会計補正予算案ですが、歳入面では、県税・地方譲与税の増収等を計上し、これにより確保した財源を令和5年度に活用することとしました。  また、歳出面では、公共事業の内示減などに伴う減額を行うほか、脱炭素社会の実現や、人口減少社会における次世代育成、県有施設の老朽化対策といった重点的な課題に対して、継続して取り組むことができるよう、基金への積立てを行うなど、所要の措置を講じることとしています。  その結果、一般会計補正予算額は541億円の増額となっており、財源面では、県税・地方譲与税等の増額と、国庫支出金や繰入金の減額などを調整し、収支の均衡を図っています。  また、特別会計企業会計についても、所要の措置を講じたところです。  続いて、今回併せて提案しました令和4年度2月補正予算(その2)については、国の補正予算第2号が12月2日に成立したことを受け、補正予算措置を講じるものです。  まず、消費喚起策として、かながわPay第3弾を実施し、消費者の負担を軽減するとともに、県内事業者を支援します。  なお、かながわPayについては、これまで実施している中で、子育て中の方々から、多くの好評の声を頂いています。  そこで、第3弾の実施に当たっては、子育て中の方々に、これまで以上に利用していただけるよう、広報の充実にも取り組みます。  次に、現在実施している全国旅行支援「いざ、神奈川!第2弾」について、国庫支出金の追加交付に合わせて予算を措置します。  また、霊感商法を含む消費者トラブルの未然防止と救済を図るため、相談窓口の周知強化等を行います。  さらに、恋カナ!プロジェクト事業として、結婚に向けた機運醸成を図るため、県や市町村が主催するイベント等と連携し、効果的な取組を進めます。  このほか、国の防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策に対応し、県の水防災戦略のさらなる推進等を図るため、公共事業を追加で実施します。  以上が主な内容ですが、2月補正予算(その2)の規模は、一般会計で165億2,500余万円となっており、財源としては国庫支出金や県債等を計上し、収支の均衡を図っています。  また、企業会計についても、追加の公共事業を実施するため、所要の措置を講じたところです。  次に、予算案以外の案件につきましては、条例の制定1件、条例の改正8件、工事請負契約締結5件、建設事業等に対する市町負担金など、全体で18件を提案しています。  まず、条例の制定ですが、神奈川子ども子育て基金条例は、先ほど御説明しました子ども・子育て施策の推進に必要な資金を積み立てるため、基金の設置、管理及び処分に関し、所要の定めをするものです。  次に、条例の改正については、神奈川手数料条例の一部を改正する条例など、8件の改正をお願いしています。  次に、条例以外の案件ですが、工事請負契約締結については、県営いちょう下和田団地公営住宅新築工事請負契約など5件をお願いするものです。  このほか、建設事業等に対する市町負担金など4件を提案しています。  以上をもちまして、私の説明を終わります。  細部につきましては、議事の進行に伴い、私もしくは副知事以下関係局長等から御説明させていただきたいと存じます。  よろしく御審議の上、御議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長しき博昭) お諮りいたします。  ただいま説明のありました日程第3及び日程第4につきましては、本日はこの程度にとどめたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長しき博昭) 御異議がないと認めます。  よって、そのように決しました。   ─────────────────────────────────────── ○議長しき博昭) 次に、日程第5、神奈川県議会議員表彰についてを議題といたします。  お諮りいたします。  本県議会議員として長年にわたり県政の発展と地方自治の進展に貢献されました、20年以上勤続議員、桐生秀昭議員、嶋村ただし議員、梅沢裕之議員、松崎 淳議員、小島健一議員、たきた孝徳議員、以上6名の方々を本議会の名において表彰いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    議長しき博昭) 御異議がないと認めます。  よって、本議会は、以上6名の方々を表彰することに決しました。   ─────────────────────────────────────── ○議長しき博昭) 以上で、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明14日及び15日は休会いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長しき博昭) 御異議がないと認めます。  よって、そのように決しました。  次回の会議は、2月16日午後1時に開きます。  本日はこれで散会いたします。誠に御苦労さまでした。                  午後1時33分 散会...